
紀州備長炭の本場である和歌山県中津村をニ泊三日で訪ねました。
目的は、日頃、備長炭でお世話になっている中津村挙げての村おこしを多少なりとも応援する
ためです。
メンバーは東京鰻蒲焼商組合の老舗、大江戸、重箱、伊勢定、喜世川(NHK朝ドラ「こころ」の
鰻屋・清かわのモデル)など10名。いずれも創業100年以上のみなさん方です。
当日、駅までなんと村長はじめ幹部連が地下足袋、作業衣姿で迎えに来られ、その意気込み
に感激いたしました。やる気満々です!!。
●備長炭とは
その昔、弘法大師が炭の技法を伝えたとされ、紀州和歌山では江戸時代・元禄年間に研究改
良を重ねて生まれたのが紀州備長炭です。
●備長炭と鰻との相性
特徴は馬目樫という素材をを極限まで炭化させるために、炎を出さないので鰻がこげず、火力
が非常に強く、鰻を焼くのにぴったりの燃料なのです。まさに相思相愛と言えましょう。
●備長炭の現状
近年、その技法を中国に技術指導した結果、備長炭と称した安い炭がドッと入り込んで本場も
のを圧迫しており、まさに軒を貸して母屋を取られた感じです。ほかのいろいろな中国からの
輸入物と同じです。値段は安いのですが品質に問題があり、名の通った鰻屋では使えないも
のです。また、紀州でも後継者不足も悩みの種で、中津村では現在22名が従事。さらに普及・
発展を願って全国に募集をかけているとのこと。

●備長炭の驚異のパワー
効用として浄水・室内空気の浄化・風呂用・炊飯用・床下用・焼肉用など、凄いんですね。
●備長炭を音で聞き分ける
紀州備長炭は1本づつ両手に持って拍子木のように軽く叩くと、き〜んき〜んと綺麗な金属音
がします。一方中国産は鈍い音がして、強く叩くと割れてしまいます。
また、紀州備長炭の切り口はピカピカとビロードのよう光沢を放ち、また、比重が大きいため水
に浮きません。
美味しく焼き上げた鰻を召し上がっていただけるよう、頑張れ中津村!!。
紀州備長炭は日本の優れた伝統文化であり、
守り育ててゆくことの大切さを痛感いたしました。

女将 安田 徳子
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